脂肪吸引には、少しは覚悟を持つ必要があるのも確かです。なんといっも外科手術ですから。

 

その覚悟をするために、当日はどういった流れで脂肪吸引が進むか、頭に入れておきましょう。

 

今は同じく「脂肪吸引」といっても、スムーズに手術を進め、安全性を高めるために様々な工夫がされています。

 

その工夫次第で、内容や手順も変わります。

 

以下は、あるクリニックの例です。

 

受付を済ませ、予定時間が来たら、「回復室」に入ります。

 

部位によっては向こうが用意した服に着替えます。

 

そこでは一通りの健康チェックがあります。体温を測ったり、問診をします。

 

また、体重を計ります。特に全身麻酔が予定されているときは、これは大事です。この体重で麻酔の量が決まるのです。

 

次に手術室に移り、写真を撮ります。病院内の記録用です。

 

この写真を元に、手術の効果を確認することにもなります。「ビフォー・アフター」の「ビフォー」というわけですね。

 

「写真を美容外科のホームページに使われたりしないか」と警戒する人もいるようです。今の個人情報の保護が行き渡っている時代にそんなことはありえません。

 

ホームページに載っている人は最初から、「モニター」などとして別に募集されます。

 

もし、ホームページに使われてもよくて、格安の料金で吸引をしたいのならば、逆にこの「モニターを探す」という手もあります。

 

また、吸引する部位は、細かく計測し、その数値も残します。これがあることで脂肪吸引後、どれだけ細くなったの確認ができます。

 

ここから先は、その美容外科が採用している手術の方式でかわります。複数の方式があるところならば、そのお客(患者)に合わせて変えます。

 

皮膚の上から高周波振動を与える、止血剤や麻酔薬を混ぜた生理食塩水を注入する、といったことをやります。

 

これが終わると、カニューレ(吸引管)を入れるところに、特製のペンでマークを入れていきます。

 

これは立った状態でやります。仕上がりを考えるのに、立った姿勢が基本だからです。

 

次に、血圧計、心電図などの装置をつけ、点滴の針を射します。

 

ここまでが準備です。いよいよカニューレをマークに従って入れていきます。

 

カニューレは種類にもよりますが、直径2〜3ミリぐらいです。

 

カニューレにも工夫があって、ひとつの例としては、「ベイザーリポ」があります。

 

これでは脂肪だけが反応し、軟らかくなるような振動エネルギーを与えるようになっています。

 

このカニューレを操作して、凹凸ができないように、まんべんなく脂肪を吸い取っていきます。

 

カニューレが体に入っている時間は、部位や吸い取る量、採用している吸引の方式などで変わります。

 

顔や二の腕など比較的狭い範囲で脂肪の量も多くない場合は10〜20分、ふとももやおなかなど範囲が広く、脂肪の量も多い部位は30分〜1時間がメドです。

 

カニューレを抜いたら、その傷口は縫い合わせます。

 

麻酔が切れるのは、2〜3時間後です。最初の痛みの山は2、3日続きます。これ用には痛み止めが出されるでしょう。

 

また、吸引した跡は圧迫します。部位によって、ガードル、包帯、フェイスマスクなどを使います。

 

これで、吸い取ってできたすき間をなくし、治りも早くします。

 

傷口の抜糸ができるのは、一週間ほど後です。

 

圧迫は、吸引した部位やその美容外科などの方針にもよりますが、1〜3か月ぐらい続けるのが一般的です。

 

普段の生活に完全に戻せるのは、このころからです。